【新盆・初盆】お供え物の相場。品物おすすめは？のしの書き方は？
お盆には仏前に特別なお供えをします。
この風習自体を知らない方も多くなってきましたが、仏教では亡くなった方がお盆に家に帰ってくるという考え方から、死者を迎えるために盆棚を設けて仏前にお供えをします。
特に新盆（地域によっては初盆といいます）は、故人が亡くなって初めてのお盆ですから、僧侶を呼んで改めて弔いをします。
新盆を迎える家には、故人を偲ぶと共にご家族を元気づける意味でも、お供えを送るのが大人としての振る舞いです。
そこで今回は、新盆にお供えするお供え物の相場やおすすめの品物、のしの書き方などについてご紹介します。
・新盆のお供え物の相場は？
・新盆のお供え物は？お菓子以外やNGのものは？
・新盆お供え物の熨斗の書き方は？
・新盆のお供え物を郵送する場合は、いつ頃届くように送ればいい？
・新盆お供え用の花を送る場合のメッセージ文例。
新盆のお供え物の相場は？
新盆のお供物は3,000円～10,000円が相場です。
ずいぶんと幅がありますが、地域によってお供えと現金の両方を持参する場合と、どちらか片方を持参する地域があるので幅があるのです。
新盆に招待され、法要後にお食事が振舞われる場合は、食事代の意味合いでも、お供えと現金の両方か現金を持参した方が喜ばれるでしょう。
新盆のお供え物は？お菓子以外やNGのものは？
新盆に招かれるのは親戚や特別親しい相手ですから、お供え物について不安なら、主催者に確認しても問題ないと思います。
招待されていない場合は、お菓子など日持ちのするものを郵送するのが無難です。
一般的なお供えとしては、盆棚に飾るものを送ると良いでしょう。
盆棚に飾るお供えは五共（ごく：香・提燭・花・浄水・飲食のこと）と呼ばれます。
このうち、香（線香）や飲食（旬の果物や故人の好物）がお供えとして持参しやすいのではないでしょうか。
花を送る場合は？
花をおくる場合は、いろいろとしきたりがあります。
まず、新盆にかぎらずトゲや毒のある花は仏事に使ってはいけません。
それから、新盆に飾る盆花は白い花で統一するのが一般的です。
せっかくおくるのですから、失礼にならないようにお花を送りましょうね。
それと、お盆に飾る花は大きめのアレンジメントになりますから、先方に置くスペースがあるか確認してからおくる方がいいかもしれません。
相手を気遣う細かい配慮も大切ですね。
提灯やろうそくは？
そして、提灯やロウソクをおくる場合ですが、提灯は亡くなった方の特に近しい親戚から贈ります。
ただ、確認してからおくらないと、マンションなどでは飾る場所がなかったりしますから、かえって迷惑になってしまうこともあります。
提灯は先方で準備するという場合は、「御提灯代」として現金を持参する方法もあります。
新盆お供え物の熨斗の書き方は？
のし紙は、白黒か黄白の「結び切り」か「あわじ切り」で、どちらでもかまいません。
表書きは『 御供物（おくもつ）』が一般的ですが「お仏前」も間違いではありません。
体裁は「外のし」で用意します。
新盆のお供え物を郵送する場合は、いつ頃届くように送ればいい？
お盆にお供えするものですから、当然、お盆の前日までに届けるのがマナーです。
ただ、お盆の時期が地域によって違うこともありますね。
関西では八月十日前後、関東は七月下旬といわれています。
ただ、今は先方の仕事の都合で前倒ししたりすることはよくあることですから、先方に確認した方が良いでしょう。
新盆お供え用の花を送る場合のメッセージ文例。
お花にかぎらず、お供えを郵送する場合は、メッセージカードを添えるか、別にあいさつ状を送りましょう。
お供えだけ送ると、いかにも事務的な感じがします。
ここで、メッセージに何を書けば良いか悩んでしまうものですよね。
手紙では相手の顔が見えませんから、故人との思い出話を長々と書くのは、おすすめしません。
新盆は、亡くなって初めて迎えるお盆ですから、御家族はまだ悲しみの中にいます。
思い出話によって余計に悲しみが募（つの）るかもしれません。
やはり相手の気持ちを考えるのも礼儀のひとつですね。
新盆にお供えを送ることで、故人を忘れていないというあなたの気持は充分伝わるはずですから、シンプルな文面の方が良いと思いますよ。
［文例］
○○様の初盆を迎えるにあたり 改めてお悔やみ申し上げますとともに ご冥福をお祈り申し上げます
こころばかりですが お花を送らせていただきました ご仏前にお供えいただければ幸いです
暑さ厳しき折 くれぐれもご自愛ください
新盆に招かれていたのに、行くことができずお供えだけ郵送する場合も、くどくど言い訳などは書かないのがマナーです。
［文例］
このたびはお伺いすることが叶わず 心ばかりのお花をお送りし 遠方より合掌させていただきます
暑さ厳しき折 ご家族の皆様のご健康を心よりお祈りいたします
思いやりの気持ちが大切です。
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新盆（初盆）のお供え物やのしの書き方などをお送りしました。
新盆は、故人を偲ぶとともに、残された家族を思いやるという姿勢でお供えを送るように心がけてくださいね。
ささやかな心遣いも供養のひとつとなりますよ。