【就職の身元保証人】家族や友人でもいいの?2人いない場合は?
就職が内定し喜んでいるところに入社にかかわる書類が届きます。
そこには本人の署名欄とともに身元保証人という欄があります。
「金銭がかかわっているわけではないのに身元保証人?」と思われる方もいることでしょう。
さらに「身元保証人なんてお願いする人がいない‥」と困っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、就職時の身元保証人の必要性、誰にお願いしたら良いのか、また誰にもお願いできない時の対処法などについてご紹介します。
・就職の身元保証人とは?
・保証人がいないと就職できない?
・身元保証人は家族や友人でもいいの?
・身元保証人の代行サービスはある?
・自分が身元保証人を頼まれたら引き受けても大丈夫?
就職の身元保証人とは?
就職の身元保証人とは?
身元保証人というと、どうしても賃貸などの金銭の保証人のイメージが大きいかと思います。
では会社の就職に際しての身元保証人とは、何のために必要となってくるのでしょうか。
理由としては大きく分けて2つあります。
・ 身元がきちんとした人かどうか確認する。
会社の中は機密事項だらけです。
会社内部のことや顧客関係のことなど、外部には絶対漏らしてはいけないものばかりです。
そんな大事なものを扱うところに就職して関わるわけですから、やはり身元がきちんとわかっていることが大事ですね。
就職の面接で人柄などは見ていますが、やはり会社側としてはそれ以外にもきちんと第3者に身元を保証してもらいたいと思うものなのです。
・ 将来的に会社に損失を与えた時に賠償の責任を取ってもらう。
入社後に何らかの出来事から会社に損失が出た場合、その損害の責任を本人だけで賄(まかな)えない時に、一緒に責任を取ってもらうということが起こります。
身元保証人が確認しておきたいことは?
保証期間はいつまで?
保証人を頼まれたり、また頼むにしてもこの保証期間とはどれくらいの期間をいうのでしょうか。
会社と身元保証人の間で決まり事がない場合は3年間となります。
そのほかに会社側から提出された身元保証で5年間(最大保証年数)と書いてくる場合もあります。
必要書類は?
基本的には身元保証人の印鑑証明書の提出を求められます。
被保証人が勝手に書いてしまうのを防いだりするためと言われています。
身元保証に関する法律とは?
身元保証人には前述したように、「将来的に会社に損失を与えた時に賠償の責任を取ってもらう。」という約束事があります。
ですが将来的なことで金額もわからないですし、いざその時が来て膨大な金額の損失であった場合、全て身元保証人に降りかかるようでは大変ですよね。
そこで身元保証人を守るための法律があります。
そこには被保証人(入社する人)が職務上で不適格な行為などから、賠償責任が起こりそうだとわかった時点で、会社側ではそれを身元保証人に連絡をする義務があります。
それを怠ると責任の負担を軽くしたり、保証契約の解除などができるというものです。
保証人がいないと就職できない?
身元保証人の提出を求められていてその書類が提出できないとなると、残念ですが就職は非常に困難となるでしょう。
会社側としてもほぼ初対面となる人を採用するわけです。
となると、採用する人の “人となり(性格など)” をよく知っている人からの署名の有無は、やはり安心度が違うからですね。
身元保証人は家族や友人でもいいの?
身元保証人については会社側によってさまざまです。
大抵の場合は両親もしくは兄弟の署名捺印で済みます。
ですが会社によって同居している家族以外とか、仕事をしている人でないとダメだとか、人数も2人保証人を立てるように、などの条件を言ってくるケースがあります。
この場合両親や兄弟にお願いできなくなってしまうので、親戚や友人にお願いをすることになってしまいます。
身元保証人の代行サービスはある?
どうしても就職の身元保証人が見つからないというケースは出てきます。
そんな時『身元保証人代行サービス』というものもあります。
身元保証人代行サービスとは?
代行サービスの定める金額を支払うことで、お願いした人の就職の身元保証人の代行をしてくれるというサービスです。
サービスを受けるために支払う金額はその代行サービスによって違いますが、大抵のところは万単位での支払いになるようです。
身元保証人代行サービスを受ける注意点
この身元保証人代行サービスには良心的なところもありますが、逆にトラブルに発展しているところもあるのは事実です。
特に民間企業ですのでなかなか実態がわかりづらいところです。
そこでできる自衛手段としては、「消費生活センター」に問い合わせることです。
ネットで独自に調べることもできますが、ある程度第3者を通して確認したほうが安心ですよ。
自分が身元保証人を頼まれたら引き受けても大丈夫?
身元保証人を頼まれたら、「ああ、あの子のことなら保証するよ」という気持ちで安易に署名を書いてしまいがちです。
ですが上記にも書きましたとおり、場合によっては損害賠償の責任を取らなければならない状況になることもゼロではありません。
その点きちんとリスクも含めて考えてから身元保証人を引き受けましょう。
大抵はなにも問題ありませんが、特に何年も十年以上も会っていない相手の保証人になる時はある程度の慎重さが必要だと言えるかもしれませんね。
身元保証人にサインする前に確認はしておきましょう。
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就職の身元保証人についてお送りしました。
就職が決まって保証人が必要な理由などご理解いただけましたでしょうか。
多少リスクが伴うといっても、法律で守られている部分もあります。
サインをする前には必要書類などをしっかり確認しておきましょう。
また、被保証人にも責任が伴うことをきちんと話し、意志を確認して、その上で署名するようにすると良いでしょう。