冬の寝汗の原因。病気?寒いのに寝汗ビッショリの理由と対策
寒い冬にビッショリ汗をかいていたら、ビックリしますよね。
どうしてこんなに寝汗をかくのだろうと心配になりますね。
ここでは、普通の寝汗を減らすポイントと心配な寝汗について詳しく解説していきたいと思います。
・寒い冬になぜ?寝汗をかく原因は?
・上半身だけや下半身だけ寝汗をかく原因は?
・寝汗がひどいのは病気?男性女性で理由は違う?
・気をつけたい寝汗の原因となる隠れた疾患
・中医学による寝汗の考え方
寒い冬になぜ?寝汗をかく原因は?
布団の保温性が高すぎて、自然現象として寝汗をかくこともあります。
重い毛布を重ねていたり、寒いからと布団を何枚も重ねていたりすると、熱の逃げ場がなく汗がたまってしまうこともあります。
冬だから、冷たい床のせいで水滴がたまる場合も
冬にフローリングに直にマットレスを敷き、布団を敷いていると寝ていてると温かいのですが、床が冷えていて体温との差で、フローリングに触れるマットレスの裏がビッショリ濡れている場合もあります。
そういう場合は、フローリングに直接マットレスが触れないように、スノコを敷いて通気性を良くすると良いです。
湿気は健康に良くないので、布団乾燥機などでマットレスや布団を乾燥させておきましょう。
普通、一晩にコップ一杯の寝汗をかくと言われています。
冬の寝汗の原因は
普通の寝汗の仕組みは、睡眠が深くなると視床下部にある発汗中枢の体温調整により、体温を下げようと汗をかきます。
普通の生理現象です。
心配なのは、病的な原因があってかく寝汗です。
どのようなものがあるか、順番にご説明しますね。
上半身だけや下半身だけ寝汗をかく原因は?
上半身だけ寝汗をかく原因は?下半身だけに寝汗をかく原因は?
と説明しているものもありますが、汗腺が局部に多い少ないは個人差がありますのであてにはなりません。
分けるとしたら、全身性多汗症と局部性多汗症があります。
中医学の考え方では、表証といい身体の表面や頭部、肩、背中や、四肢、そして裏証といい身体の内部の内臓に熱がある、と分ける場合もあります。
寝汗がひどいのは病気?男性女性で理由は違う?
男性と女性では生活習慣が違ったり、筋肉量が違ったりで寝汗をかく差がでたりします。
筋肉質の男性は基礎体温も高く、ビッショリ汗をかきやすい傾向にあります。
肥満も汗をかきやすい原因のひとつです。
・男性の場合
男性の場合、ストレスや疲労から寝汗をかく場合もあります。
飲酒にともない大量の水分を飲んだ場合もビッショリ寝汗をかきます。
筋肉質で基礎代謝がもともと高い場合も汗をかきます。
一般的にサラサラの汗は心配いりません。
・女性の場合
女性の場合はホルモンバランスの変化で根汗をかきやすいこともあります。
冷え症の人ほど冬に寝汗をよくかく場合があります。
とりあえず理由や原因のわからないものは、自律神経失調症とされることが多いです。
重大な疾患も見つからず自律神経失調症と診断されたら、ストレスを減らし生活改善のために食生活を見直しましょう。
必要栄養素が十分に摂取され、バランスの良い食生活で自然治癒力が高まり、心身の不調も治ってしまうこともよくあります。
気をつけたい寝汗の原因となる隠れた疾患
二週間以上寝汗が続き咳もでる場合は、結核を疑ってみる。
現代では死ぬことは少なくなりましたが、昔は結核で命を落とす方も多くいました。
現代でも、毎年2万3千人が罹患する恐い病気でする疑わしければすぐに病院にかかりましょう。
ホジキン病
首の周りが腫れ、リンパ腫瘍ができ、発熱、寝汗、体重減少、かゆみ、疲労などがみられます。
女性2に対して男性が3と、男性に多くみられます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺が腫れ、甲状腺ホルモンが出過ぎる疾患で、女性に多くみられます。
新陳代謝が異常に高まり、寝汗や動悸、震え、暑がり、眼球突出などが見られます。
中医学による寝汗の考え方
陰虚
陰虚とは、体内に必要な水分が不足している状態で体内に熱がこもりやすく大量の汗をかいて体温を下げようとします。
心陰虚
心労や慢性疾患の栄養不足で、感情による内傷で心の熱が強くなり心陰を焼いてしまう状態です。
イライラして寝つけなかったり、寝汗をかきます。
肺陰虚
ストレスで熱がこもり、肺を傷つけ焼いてしまう状態です。
慢性の咳で、カラ咳しても痰がでない。
痰がでてもネバネバしています。
腎陰虚
上記の陰虚が長引くと、体内の熱がたまり腎陰を傷つけます。
原因には、失血や体液の消耗、性生活のみだれでも起こります。
痩せてくる。
頬が赤く寝汗がでます。
*陰虚の治療には、身体の余分な熱をとり、必要な陰を補う滋養を行います。
*滋養とは身体に必要な栄養素を十分に摂ることです。
冬の寝汗対策方法。寝汗をかかなくするには?
熱がこもる寝具を見直しましょう。
何枚も布団を重ねたりして熱がこもらないようにします。
おすすめは羽毛布団です。
薄く軽くても保温性が高く、通気性に優れています。
保温しながら発汗の水分を外部に逃がしてくれます。
畳式の上に布団を敷く場合は、畳が水分を吸い水分を蒸発させます。
フローリングやカーペット敷きに布団を敷く場合は、通気性をよくしないと敷布団がビッショリ濡れてしまう寝汗にもなります。
スノコを敷くなどして通気性をよくすることが大切です。
筋肉量が多く基礎代謝が高いためにビッショリ寝汗をかく方は、室温を低めにして汗を吸うタオルケットを布団の間に挟むことも良いです。
寝汗ビッショリになったらタオルケットを替えることが望ましいです。
入浴剤を入れたお風呂に入ってすぐに寝ない
入浴剤にはよく温まって発汗作用を高めます。
汗が引いて乾いた状態になってから布団に入るようにしましょう。
発汗を高めるスパイス料理を練る前に食べない
味覚性発汗というものがあります。
辛いカレーや、唐辛子をたくさん使った料理を食べると発汗しますね。
寝る前に香辛料たっぷりの料理は控えましょう。
原因となる疾患がわかっている場合は、病院での治療が必要です。
漢方薬や鍼灸治療が効く場合もあります。
バランスの良い食生活への見直し
寝具の見直しとともに、必要なことは正常な自律神経の働きを高めるために、バランスの良い食生活への見直しが大切です。
完全な食生活が難しい場合は、青汁を飲んだり、ビタミン、ミネラルのサプリメントを摂るなども必要かもしれません。
寝汗の改善に良いニラ
臭いですが身体に良いニラは、血液の循環を良くし、自律神経の働きを刺激する働きがあります。
毎食のお味噌汁にニラを入れて食べるのもおすすめです。
冬の寝汗の原因をしっかり見極める
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寝汗には心配のない生理現象のものと、気をつけるべき疾患による症状があることをお分かりいただけましたでしょうか?
心配のない寝汗は寝具を変えることで解決することもありますし。
寝床の工夫で寝汗を書いても水分蒸発でビショビショにならない工夫もあります。
この記事により、寝汗でお悩みのみなさまが寝汗を改善し、健康を改善し、快適な睡眠生活のお役にたてましたら嬉しいかぎりです。