みどりの日の由来と変遷。昭和の日との関係は?英語でいうと?
ゴールデンウィークの休日は、国民にとって最大の休暇として根付いております。
ただゴールデンウィークを作っている祝日一つ一つについて皆さんどれだけ知っていますでしょうか。
そこで今回は、その祝日の中の「みどりの日」というものにスポットを当てて調べていきたいと思います。
実はこの「みどりの日」と、もう1つゴールデンウィークの祝日の一つ「昭和の日」と深い関係もあります。
そのあたりも含めて調べてみましょう。
・昭和の日や天皇誕生日との関係は?
・みどりの日を英語で言うと?
みどりの日とは?由来は?
みどりの日は何日かご存知でしょうか。
そうです5月4日です。
祝日が続くゴールデンウィークの祝日は次のようになっています。
5月3日 憲法記念日
5月4日 みどりの日
5月5日 子供の日
憲法記念日や子供の日の認知度が高く、みどりの日はあまり知られていないのが現状です。
それではみどりの日の由来などについて調べていきたいと思います。
みどりの日はもともと4月29日でした。
昭和の時代に昭和天皇の誕生日ということで休日と定められていましたが、平成になってから今上天皇(きんじょうてんのう)の誕生日が12月23日となったために4月29日が休日とならなくなってしまいました。
ですがゴールデンウィークの最初の休日として、長年国民に親しまれていたことから、この日を休日として残すことはできないかと検討をはじめました。
その時に昭和天皇は植物学者としても大変造詣が深かったことから、4月29日を「みどりの日」として国民の祝日として定められました。
昭和の日や天皇誕生日との関係は?
昭和の日との関係
このみどりの日を決めた時にはもう一つの案がありました。
それは昭和の激動の時代について後の世に伝え、またその復興する姿についても昭和という時代の歴史を残しておきたいという意見でした。
その日として、昭和天皇の誕生日を昭和の日として定めておくのが良いということでした。
確かに明治天皇や大正天皇の誕生日が戦前の法律では祝日とすることが定められていましたので、この昭和天皇の誕生日もそのようにするという意見が出てもおかしくはありませんでした。
でもいろいろと検討された結果、「みどりの日」となって祝日法でも定められました。
ただこの案はその後も何度か国会で検討を重ねていました。
平成17年に検討を重ねた結果、「昭和の日」として改めて4月29日が国民の祝日として定められました。
これが「昭和の日」の由来となるわけです。
5月4日とみどりの日の由来は?
ではなぜ現在の5月4日に変更になったのかにつきまして説明させていただきます。
4月29日が昭和の日となったため、みどりの日という名目をなくしてしまうことに反対の意見がありました。
そこで当時5月4日は国民の休日という名前で休みとなっていたので、この日を「みどりの日」として国民の祝日にしようと言うことに落ち着いたわけです。
ここで国民の休日ということについて少しお話させて下さい。
5月3日と5月5日が祝日で飛び石の休日となっていました。
そこでできたのが国民の休日です。
これは1985年の法改正の時にできたもので、祝日と祝日の間の平日があった場合は国民の休日とするというものでした。
(国民の祝日とは違うものです。)
いわゆる名前のないお休みの日という感じでしょうか。
ちなみに9月にも、敬老の日と秋分の日の間の休みということで国民の休日が発生した年もあります。
このように昭和天皇の誕生日がみどりの日だったのが、5月4日に変更になった由来となっているのです。
みどりの日を英語でいうと?
では国民の祝日となった「みどりの日」は英語でいうとどのように言うのでしょう。
参考までに「昭和の日」はこちら。
そのものズバリの言い方ですね。
祝日の意味にも目を向けてみては。
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紆余曲折を経て現在のみどりの日があるわけですね。
ゴールデンウィークの休日ということだけで終わらせるのではなく、祝日の意味を一つ一つ理解をして過ごすことも、また必要なことではないでしょうか。
「みどりの日」を始めとして、「昭和の日」という祝日と合わせてその祝日の意義を覚えていただけると嬉しいです。