結婚式のご祝儀の渡し方!親族に渡す場合やふくさの使い方は?
今回は結婚式で使える、ご祝儀の渡し方について紹介していきます。
結婚式に呼ばれたけれど、ご祝儀に関するマナーが分からない、ふくさを使うと聞いてるけれどどうしたらいいの?
結婚式ビギナーの方にはそんなお悩みをお持ちの方もいるかもしれません。
本記事では結婚式におけるご祝儀の渡し方というものを、基本的なマナーから始まり注意点や応用例など、このようなテーマでご案内していきます。
・結婚式におけるご祝儀の渡し方マナー基本編
・結婚式でのご祝儀の正しい渡し方は?
・結婚式に使えるご祝儀の渡し方マナー応用・注意点編
・結婚式の事前にご祝儀を渡すのはマナー違反?
結婚式の機会が増えてきそうだから、今のうちに学んでおきたい!という方は是非本記事に目を通して、当日のシミュレーションをしてみませんか?
結婚式におけるご祝儀の渡し方マナー基本編
まずは基本的なご祝儀の渡し方や、ご祝儀を包むふくさについて説明していきます。
ふくさなんて使うのは初めて…そんなあなたの為に、ふくさの使い方や結婚式に向いたものの選び方等もレクチャーさせていただきます。
ご祝儀を包む「ふくさ」の選び方
ご祝儀袋をむき出し、或いはそのままバッグにいれていこう、なんてしてませんか?
正しい渡し方のマナーとしては、ご祝儀袋は「ふくさ」と呼ばれる絹でできた、小さめの風呂敷に包む必要があります。
まずは結婚式に適したふくさを選ぶところから始めましょう。

出典:http://www.best-manner.com/
結婚式を始めとした慶事の場合、ふくさは上記の8色から選ぶようにしてください。
弔事にもふくさは用いられますが、そちらは紺や緑、灰色と重く悲しめの色になる為、ケースに合わせて両者をきちんと使いこなす必要があります。
但し紫だけはどちらのケースでも使えるので、大変便利ですね。
ふくさごとで違う、ご祝儀の包み方
このふくさですが色々種類があり、代表的なものが、通常のふくさ(正方形の一枚布)、台付きふくさ(布の内側に固定できる台がセットになっている)の二種類になります。
こちらはお母様など家族の誰かがどちらか持っている、なんてご家庭もあるのではないでしょうか。
次はふくさ二種による包み方のご紹介です。
まずは通常のふくさの使い方からです。
ふくさはあなたから見てダイヤ型になるように置きます。
ふくさには裏表があるので、そちらを間違えないように注意しましょう。
最初は裏側が表になるように開いてください。
次にふくさの中央からやや左側になるようご祝儀を置きます。
それから左、上、下、右、の順に端を畳んでご祝儀を包みます。
最後に少しはみ出た右側の端を、ご祝儀袋を包むように内側へ織り込めば完成です。
不安な方は動画も是非参考にお使いください。
左右逆にすると弔事になってしまうので、そこは注意です。
次は台付きふくさによるご祝儀の包み方です。
基本的な包み方は通常のふくさと同じですが、中にある台が慶事と弔事で色が違う作りになっているものがあります。
正しい方をひっくり返して表にしておきましょう。
赤系統が大体慶事用のカラーになります。
結婚式でのご祝儀の正しい渡し方は?
ふくさの準備が済んだら次は渡し方についてです。こちらは新郎新婦との間柄が血縁かそうでないかで、渡し方にも変化が起こります。
まずは血縁ではない場合の、正しいご祝儀の渡し方について、ご紹介させて頂きます。
渡し方の手順として、
受付の前でふくさごとご祝儀を出す、
左手にご祝儀をのせて右手でふくさを開いて中身を出す、
渡す相手から見て正面になるよう、右回転させてから渡す、
というのが基本的な流れになります。
回転させるとき逆にすると弔事扱いになるので、よく気を付けておきましょう。
親族の場合、結婚される方との関わりが深いほど結婚式当日でなく、前日にご祝儀袋を渡すようにしておいた方がいいですね。
当日の結婚式における手間を少しでも省くことができるので、新郎新婦側からは当日に渡すより喜ばれます。
ご祝儀を渡す前に自身に当てはめながら、参考として各比較例をお使いください。
結婚式に使えるご祝儀の渡し方マナー応用・注意点編
結婚式のご祝儀渡し方の正しい基本マナーを身に着けたら、次はイレギュラーなケースに合わせた応用例や、注意点についてです。
自分の結婚式におけるご祝儀の渡し方マナーをもっと完璧にしたい!とお考えの方は、この記事を元に一度自分のマナーを再確認しておきましょう。
ふくさがない!ハンカチを代わりに使っても大丈夫?
結婚式参加の為の準備に追われて、うっかりふくさを準備し忘れてしまった!なんてトラブルが起こるかもしれません。
ですがそんな時は慌てずに、ハンカチで代用してしまいましょう。
ふくさ用の布は確かに絹と定められてはいますが、他の素材を使って対応してもマナー的には何の問題もありません。
但し、色のルールや包み方の手順は通常のふくさと同じ扱いになります。
色や包み方が慶事にふさわしくないものになっていないか、準備する時はよく気にかけておきましょう。
またレースやフリルが付きすぎたものも、ふくさの代用としてはよろしくありません。単色のハンカチも非常用に準備をお忘れなく!
結婚式の事前にご祝儀を渡すのはマナー違反?
ご祝儀を何らかの事情で前日に渡さないといけない、そんなケースも起こりうる可能性があります。
当日より早く渡してしまうのは、ご祝儀の渡し方として無礼に当たらないか心配する方もいるのではないでしょうか?
こちらのケースですがむしろ安心して事前にお渡しして大丈夫です。
渡す場にもよりますが、フランクな場で渡すならあまり作法は気にせずに、それなりに礼節を必要とされる場であれば、結婚式当日と同じようにきちんとふくさに包んでお持ちするのが一番いいですね。
新郎新婦は御式の用意や親族の対応に忙しい頃合いになりますので、こうして負担を減らす働きかけをするのはとても大切です。
作法を守ることも大事ですが、合わせて相手への思いやりも意識して立ち回っていきたいですね。
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結婚式で使えるご祝儀の渡し方特集はいかがでしたでしょうか。
ふくさがかなり活躍する機会になるので、今後のお呼ばれに備えて自分のふくさを買っておくのもいいですね。
慶事用と弔事用どちらもちゃんと用意しておけば、いつどんな時のイレギュラーにも対応しやすくなります。
ふくさは元々ご祝儀をできる限り汚さない、という目的で使われている文化の一つです。
今では他の方法で汚れからご祝儀を守る事ができるので、ふくさを使わない人がむしろ増えているようです。
しかしそんなふくさだからこそ、きちんと使いこなしている様子を見てもらえたら好印象を持たせやすくなります。
晴れの門出である結婚式をよりよく彩るためにも、ふくさを使った結婚式ご祝儀の渡し方にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。