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【豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の違い】辛味の違いや使い分けは?保存は?


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暑い夏には冷たいものも良いですが、辛いものを食べてたくさん汗をかくのもいいですよね。

 

麻婆豆腐やビビンバなど、中華料理には辛味の強い料理がたくさんありますが、どんな調味料が使われているかご存知でしょうか。

 

今回は、中華料理の定番調味料である豆板醤(トウバンジャン)、コチュジャン、甜麺醤(テンメンジャン)の違いや、それぞれどんな料理に使われているのかなどについてご紹介します。

 

 

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豆板醤・コチュジャン・甜麺醤とは?それぞれの違いは?

豆板醤と唐辛子

 

豆板醤(トウバンジャン)、コチュジャン、甜麺醤(テンメンジャン)はどれもよく聞く調味料ですね。

 

ただ、違いを説明するとなるとなかなかできないかもしれません。

 

原料などの違いを1つずつ見てみましょう。

 

豆板醤(トウバンジャン)

豆板醤 イラスト

 

豆板醤は中国の発酵調味料の1つで、ピリッと辛いのが特徴です。

 

四川料理や韓国料理によく使われ、日本でも常備させてあるという家庭は多くあるのではないでしょうか。

 

おもな原料はそら豆唐辛子です。

 

そら豆を大豆や米、大豆油、ごま油、塩を加え発酵させ味噌のような状態にした後、唐辛子で辛味がつけられます。

 

この辛味が四川料理には欠かせません。

ナトリウムやビタミンE、食物繊維、鉄などの栄養素を含み、胃腸の調子を整えたり、疲労回復や肥満抑制にも効果的です。

 

豆板醤に含まれるカプサイシンには、抗酸化作用や脂肪の分解を促進させる効果もあります。

また、豆板醤を食べることでエネルギーの代謝が活発になるので、体が熱くなり汗をかきます。

 

体が温まり血行が良くなるので、冷え性や肩こりの解消にも良いですね。

 

コチュジャン

コチュジャン

 

韓国料理によく使われるコチュジャン

日本ではコチジャンとも呼ばれていますよね。

 

コチュは「唐辛子」、ジャンは「味噌」という意味があるんですよ。

 

原料はもち米麹と唐辛子で、そこに大豆や小麦粉などを混ぜて発酵、熟成させて作られています。

 

コチュジャンは唐辛子成分による赤色が強いので、辛さが強く感じますが、実は辛味だけではなく、もち米麹の甘みが加わっているため甘辛い味をしています。

 

ビタミンやミネラル、うまみ成分のアミノ酸などが含まれています。

コチュジャンに含まれるデンプン分解酵素やたんぱく質分解酵素は、消化を促進させる効果があります。

 

また、コチュジャンの辛味成分であるカプサイシンには食欲増進効果もあります。

 

老廃物を排出促進する効果もあるので、風邪などの予防にも役に立つと言われています。

甘辛い調味料なので、辛いものが苦手でもコチュジャンなら食べられるという方も多いのではないでしょうか。

 

甜麺醤(テンメンジャン)

甜麺醤

 

今回の3つの調味料の中でも一番馴染みのないのが甜麺醤ではないでしょうか。

 

しかし、この甜麺醤も中華料理には欠かせない調味料なんですよ。

 

中国語で、甜は「甘み」、麺は「粉」、醤は「味噌」という意味があります。

 

原料は小麦粉、塩、麹などで、それらを発酵させて作られています。

 

濃い赤茶色で、コクのある甘口の味噌です。

 

見た目は日本の八丁味噌のようですが、それほど濃くなく甜麺醤のほうが甘味があります。

 

回鍋肉(ホイコーロー)や麻婆豆腐などの四川料理にも使われ、コクと甘味を出してくれます。

 

また、北京ダックにそえられたり、野菜をディップしたりと生の状態で使われることもあります。

カルシウムや鉄、βカロテンを含んでいて、代謝の促進や免疫力の強化といった効果が期待されます。

 


豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の辛味の違いは?

麻婆豆腐

 

どれも有名な中華調味料です。

その、辛味の違いや特徴についてみていきましょう。

 

この3つの調味料の辛味の強さの順番は、豆板醤 > コチュジャン > 甜麺醤になります。

 

豆板醤の特徴

豆板醤には唐辛子が含まれているためピリッとした辛さが特徴です。

 

作る過程で唐辛子をどのくらい入れるかによって辛さに違いはありますが、辛いものが苦手な方にはあまりおすすめできません

 

辛い物を食べた後に水を飲んで、口の中を落ち着かせようとしたことはありませんか。

しかし、唐辛子に含まれるカプサイシンは脂溶性のため、水にはほとんど溶けません。

 

そのため、水を飲んでもなかなか辛さはとれません

辛味を抑えたい場合は、お酒やスープ、オイルなどを入れることで緩和されますので、試してみてくださいね。

 

コチュジャンの特徴

2番目に辛いコチュジャンにも唐辛子が入っているので、ピリッとした辛味があります。

 

しかし、原料にもち米麹が含まれているので辛さの中に甘みやコクがあるのが特徴です。

豆板醤の強い辛味と比べると、コチュジャンは甘辛い調味料です。

 

コチュジャンは料理に辛味を足すときに使われますが、加熱すると焦げやすいので注意が必要です。

 

そのため、ビビンバや焼き肉など出来上がった料理に加えられることが多いですよ。

 

甜麺醤の特徴

豆板醤やコチュジャンとは少し違って、辛さよりもコクと甘みが強いのが甜麺醤です。

 

唐辛子の代わりに砂糖が使われているため、別名「中国甘味噌」とも呼ばれています。

 

中華料理によく使われ、少し加えることでぐっとコクが出て本格的な味になります。

 

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豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の使い分け方は?代用はできる?

担々麺

 

似ているようで違う3つの調味料を上手に使い分けて、いつもの料理をワンランクアップさせてみませんか。

 

味や辛さにも違いがある豆板醤、コチュジャン、甜麺醤の3つの調味料ですが、それぞれ向いている料理に違いがあります。

 

それぞれにおすすめの料理をご紹介します。

 

豆板醤

麻婆豆腐

 

まず、辛味の強い豆板醤は四川料理には必要不可欠です。

 

麻婆豆腐や麻婆ナス、エビチリなどの料理は定番ですよね。

 

豆板醤は油で加熱することで旨みが増します。

そのため、肉や野菜を炒める時に加えるのもおすすめです。

 

豆板醤を入れるタイミングは、油でニンニクなどを炒めた後です。

野菜や肉を炒めた後では味がぼやけてしまいます。

 

また、そのままでも食べることができますのでタレとしても万能ですし、サラダのドレッシングとしてもぴったりです。

 

ほかにも鍋やうどんに加えれば、ピリッとした刺激で食欲も増しますよ。

 

コチュジャン

ビビンバ

 

コチュジャンはたくさんの韓国料理に使用されます。

定番はやはりビビンバでしょう。

 

しかし、それ以外にも相性の良い料理がたくさんあります。

 

から揚げなどの下味に使えば、辛味とコクが加わります。

牛肉と野菜の和風スープに加えれば、ピリッと辛いクッパ風のスープになります。

 

豆板醤のようにタレとしても使うことができるため、餃子やお刺身のタレに少し溶くだけで普段とは違った味わいを楽しむことができますよ。

 

甜麺醤

麻婆茄子

 

甜麺醤は、日本の家庭ではあまり使われない調味料かもしれませんね。

 

代表的な料理は北京ダックの付けダレですが、多くの四川料理にも使われているんです。

 

豆板醤が使われる麻婆豆腐や回鍋肉、青椒肉絲(チンジャオロース)といった料理にも、加えるとコクと甘味が増して本格的な味になりますよ。

 

豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の代用は?

味噌

 

この3つの調味料のうち1つくらいは持っていても、全てが揃っている家庭はあまりないのではないでしょうか。

 

あまり使う機会が多くないという場合、わざわざ購入するのはもったいないですよね。

 

そういう時に、家庭にあるもので代用してみてはいかがでしょう。

 

豆板醤の代用には八丁味噌

日本の調味料で豆板醤の代用に最適なのは八丁味噌でしょう。

 

八丁味噌に唐辛子や醤油、ごま油を加えると豆板醤によく似た調味料の出来上がりです。

 

家庭にコチュジャンだけはあるという場合にも代用ができます。

 

コチュジャンにごま油、醤油、ニンニクや唐辛子を加えれば、豆板醤と同じような風味のある調味料になりますよ。

 

コチュジャンは豆板醤で代用

豆板醤がコチュジャンで代用できるように、その逆も可能です

 

豆板醤に味噌、砂糖、唐辛子を加えて混ぜ合わせることで、甘辛いコチュジャン風の調味料になります。

 

混ぜる順番は ① 味噌 ② 唐辛子 ③ 砂糖 の順で入れていき、お好みの味に調整してください。

 

また、甜麺醤ならあるという家庭でも代用ができます。

 

甜麺醤はコチュジャンに比べて甘味が強いため、唐辛子で辛みを加え、中華出汁や香味ペーストを加えてコクを足してあげましょう。

 

甜麺醤は家庭にあるもの代用

甜麺醤も家庭にあるもので代用することができます。

 

味噌、砂糖、醤油、しょうが、ごま油、水を混ぜ合わせ火にかければ完成です。

 

味噌は八丁味噌を使いましょう。

砂糖が入っているため、加熱の際は焦がさないように注意が必要です。

 

豆板醤やコチュジャンと甜麺醤の大きな違いは、辛さです。

 

甜麺醤には辛味がないので、豆板醤やコチュジャンで代用することはむずかしいでしょう。

 

豆板醤・コチュジャン・甜麺醤は手作りできる?

豆板醤

 

市販の調味料にはたくさんの添加物が含まれています。

そこで一から手作りしてみてはいかがでしょう。

 

家庭にない材料もありますが、添加物が気になるという方は手作りに挑戦してみてください。

 

お好みの味の調味料を作ってみるのも楽しいかもしれませんね。

 

豆板醤の手作りはヨーグルトメーカーがあれば簡単

ヨーグルトメーカーを持っているという家庭が増えていますね。

 

それを使えば簡単に手作り豆板醤にチャレンジできます。

[材料]

冷凍のそら豆、塩米麹、赤味噌、粉唐辛子

[手順]
そら豆は解凍し、皮をむきます。

それをブレンダーで細かくし、残りの材料と合わせます。

その後、ヨーグルトメーカーで、60℃で8時間発酵させて冷蔵庫で寝かせれば完成です。

 

コチュジャンの手作り方法

黒蜜や水あめが家庭にあれば、コチュジャン独特の甘辛風味が手作りで再現できます。

[材料]

味噌、八丁味噌、黒蜜、水あめ、黒砂糖、みりん、醤油、唐辛子

[手順]
味噌、八丁味噌、黒蜜、水あめ、黒砂糖をよく混ぜたあと、鍋に移します。

みりんと醤油を加え、火にかけながら練り混ぜ、唐辛子を加えます。

最後にざるでこせば完成です。

 

甜麺醤の手作り方法

家庭にあるもので手軽に作れますが、それぞれの材料の微妙な配合によって味が変わってきます。

[材料]

赤味噌、砂糖、酒、みりん、しょうゆ、ごま油

[手順]

赤味噌、砂糖、酒、みりん、しょうゆ、ごま油を順番に合わせていき、その都度混ぜ合わせていけば完成します。

 

豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の保存期間や方法は?

キッチン 冷蔵庫

 

豆板醤・コチュジャン・甜麺醤を使う頻度は、あまり多くない家庭が多いのではないでしょうか。

 

冷蔵庫の奥の方にあっていざ使おうと思った時には、購入から長い月日が経っていて消費期限が切れてしまっている‥なんてこともよくありますよね。

 

そこで、開封後の保存期間と保存方法について確認していきましょう。

 

保存期間は?

保存期間は、保存方法によって違います。

 

常温の場合、季節や気温によって条件が変わるので具体的な日数は出せません。

 

塩分などが多く含まれているので細菌の繁殖はしにくいのですが、あまりに長期間保存してしまうのはよくないでしょう。

 

保存方法は?

開封後は冷蔵庫で保存しましょう。

だいたい1年ほどは保存がききます。

 

冷凍保存もできます。

 

ただし、瓶入りのものを購入してきたままの状態で冷凍するのは避けましょう。

冷凍すると中身が膨張してしまい、ふたが開けられなくなることがあります。

 

また、膨張することで容器が割れることもありますので、1回分ずつをラップに包んで保存しましょう(何回か分に分けてもOK)。

 

冷凍保存でも保存期間は1年ほどなので、冷凍保存よりも冷蔵保存がおすすめです。

 

そのほかに注意することは?

長期間保存していると調味料も腐ります。

 

カビが生えてたり、変色したり、乾燥してカラカラになっている場合は食べない方がよいでしょう

 

また、見た目は変わりなさそうでも賞味期限をかなり過ぎている場合や、開封後に常温で長期間保管していた場合も食べない方がよいでしょう。

 

瓶で保存する時は、ふたの内側や瓶のねじ山もきちんと見ましょう。

カビが最も生えやすいところなので、使う時は少し気にするようにするといいかもしれません。

 

使用する箸やスプーンにも細菌はいます。

 

そのため、瓶から取り出す時にも繁殖を最小限にするためにも、濡れているものを使用するのは避けた方がよいでしょう。

 

料理の幅を広げて楽しみましょう♪

麻婆茄子

 

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豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の違いや使い分け、保存方法などについてお送りしました。

 

それぞれに合った料理に使用して、本格的な味にしましょう。

 

一見似ているように思われるこれらの調味料ですが、よく調べてみると違いが分かりましたね。

原料の違いだけでなく、辛さの特徴、それぞれに適した料理にも違いがあります。

 

どんな料理に適しているのかをきちんと見極め、本格的な手作り料理で周りを驚かせてみてください。

 

一度購入すると長期間使わずに放置してしましまいがちな調味料。

 

きちんとした保存方法保存期間を覚えておき、しっかり最後まで使い切ることができるよう工夫してみてくださいね。

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