季節お役立ち情報局

生活の知恵、雑学、役立つ知識が自然に身につく情報配信中!

*

短夜の意味と読み方。短夜の候の時期は?どんな俳句があるの?


Sponsored Link

「短夜」これをどのように読むかご存知の方はいますか?またどのような意味か分かる方はおりますでしょうか。

 

ヒントはお手紙とかでよく見かけます。俳句の好きな方はご存知でしょう。

それならあまり興味がないかもといわれる方、ちょっと待って下さい。

 

季節にも関係している言葉で、お手紙を書くときには知っているととても役に立ちます。

 

手軽な連絡手段ばかりではなく季節の絵柄、季節の言葉を添えて書く手紙には相手の方にもうれしいものでしょう。

・短夜の意味は?読み方は?
・時候の挨拶、短夜の候を使う時期は?
・短夜を使った俳句は?意味は?

 

Sponsored Link

短夜の意味は?読み方は?

天の川 夜空

 

まず読み方は「みじかよ」と読みます。

意味は漢字から想像すると「短い夜」、そうですねそのままの意味です。

 

その他にも春分の日が来てから昼の時間が少しづつ長くなるとそれにつられて夜の時間が短くなっていく、その短くなっていく儚い、惜しむ気持ちを表現しているようです。

 


時候の挨拶、短夜の候を使う時期は?

夜空 満月

 

時候の挨拶とは

国語辞典には四季それぞれの気候・天候の挨拶と書いてあります。直接人との会話で使うというより、お手紙での最初のご挨拶で使います。

 

短夜の候を使う時期は?

「短夜」の意味から夏至を連想するのではないでしょうか。一年で最も夜が短くて昼が長い夏至は例年6月20日ころになりますので、その少し前の時期6月中旬ころになります。

 

6月の時候の挨拶

参考までに6月の時候の挨拶をご紹介しましょう。

・6月上旬…入梅、薄暑、麦秋の(候、みぎり)

・6月中旬…梅雨、長雨、短夜の(候、みぎり)

・6月下旬…梅雨晴れ、初夏、向暑の(候、みぎり)

6月はやはり梅雨に関する時候が多いようですね。

 

時候の挨拶の必要なところ

時候の挨拶

 

ではなぜ時候の挨拶が必要だと思いますか?

 

私たちがお手紙を書くときは伝えたいことがあるときだと思います。連絡事項だったりお礼だったり理由は様々です。もちろんご機嫌伺もありますね。

 

そんな時「拝啓」と書いた後そのまま要件を書きだしますでしょうか。いやそれはないでしょう。少なからずご挨拶や季節のことなどを書いてから要件に移るはずです。

 

その時どのような言葉で何と書いたらよいか、しばし悩まれる方が多々おられると思います。その時にこの時候の挨拶が役に立つのです。

 

その季節の言葉一つでよいわけです。

 

例えば、

「拝啓、短夜の候(もしくは‟みぎり“)○○様にはお健やかにご活躍のこととお喜び申し上げます。」

「拝啓、短夜の候(もしくは‟みぎり“)皆様いかがお過ごしでしょうか」

など時候の挨拶を使うだけで簡単に要件に移れるのです。

 

どのように季節の言葉を使って挨拶をしようと悩まなくても大丈夫なのです。

 

さらにこの短い季語の中には繊細な気持ちを含んだ言葉を持つものが多いので、日本人ならではの季節感とともに心の機微も相手に伝えてくれるのです。

 

Sponsored Link

短夜を使った俳句は?意味は?

俳人 俳句

 

「短夜」を使った俳句は多々ありますが、蕪村は好んで使っていたのでしょうか。調べた中でも十四句はありました。その他にも夏目漱石もありました。

 

短い夜を楽しみ、また短いからこそ物思いにふける感じなのでしょうか。その中から紹介させていただきますね。

 

○蕪村

・「短夜や浪うち際(ぎわ)の捨篝(すてかがり)」

→(意味)波打ち際にかがり火の残骸が捨てられて夏の夜が明けていく。

・「短夜や芦間流るる蟹の泡」

→(意味)蟹の泡のようにはかない夏の夜

 

○夏目漱石

・「短夜の芭蕉は伸びて仕まひけり」

→(意味)夏の短い夜伸び続ける芭蕉の葉

 

「短夜」をはじめとして時候の挨拶は覚えておきましょう。

清少納言 イラスト

 

【関連記事】

入梅の意味と時期。入梅の候の文例や読み方。入梅いわしとは?

梅雨晴れの意味と俳句。梅雨晴れの候の挨拶例文と時期について。

山笑う・山滴る・山粧う・山眠るの意味。季語の時期や俳句は?

立春の候の時期はいつからいつまで?挨拶例文や読み方。

立夏の意味と時期。読み方や由来は?立夏の候の挨拶例文。

立秋の意味と時期。立秋の候挨拶文例。残暑見舞いはいつまで?

立冬の意味と時期。立冬の挨拶文例。おすすめの食べ物は?

 

今回「短夜」を取り上げさせていただきました。

 

もともと日本人は季節をとても大事にします。それは現代も同じです。

 

桜の季節、紅葉の季節、そして季節ごとの行事、昔からの季節を大事にする心が受け継がれてきているのでしょう。

 

それならば季語や時候の挨拶なども古い言葉としないで、現在の言葉として十分に使ってみてはいかがでしょう。

 

使い慣れてくると、俳句や和歌なども昔の古い歌と思わずに今でも心に響くようになるかもしれません。もしかしたら恋文など書いてみたくなるかもしれませんよ。

Sponsored Link