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半夏生の意味と時期。たこを食べる理由と食べ方。半夏雨とは?

「半夏生」

最近はあまり聞かれなくなった言葉ですね。

 

でも、かつての日本では、とても大切な日でした。

今でも、雑節のひとつとして数えられています。

 

今回は、半夏生の意味や半夏生にまつわる風習などを中心にまとめていきます。

 

・半夏生の意味は?時期はいつ頃?
・半夏生の名前の由来は花?どんな植物?
・半夏生にたこを食べる理由は?おすすめの食べ方は?
・半夏雨とは?どんな俳句があるの?

 

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半夏生の意味は?時期はいつ頃?

 

一年を24等分して季節の名前を付けたものを二十四節気(にじゅうしせっき)といい、これをさらに3つに分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。

 

これらの、二十四節季にも七十二候にもあたらない、季節の変化の目安とする特定の日を雑節といいます。

 

雑節のなかでも、節分や彼岸などは馴染み深いですね。

「半夏生」は、この雑節のひとつで、「はんげしょう」と読みます。

 

しかし、七十二候の中にも「半夏生(はんげしょうず)」があります。

これは、いったいどういうことなのでしょうか。

 

七十二候の半夏生は、昔は夏至から11日目としていました。

 

しかし、現在では太陽黄径が100度となる日を雑節の半夏生としているのです。

毎年7月2日頃となります。

 

半夏生の時期は、梅雨の終わり頃で、半夏という毒草が生える頃とされています。

 

古くは、「チュウ(夏至)は外せ、ハンゲ(半夏生)は待つな」といって、半夏までに田植えを済ませ、半夏以降は田植えをしないという習慣がありました。

 

半夏生から5日間は田植えをしないという地域もあり、そのため半夏生は7月2日頃のみを指すのではなく、7月2日~7日の5日間を指す場合もあります。

 

 

また、半夏生前に田植えを終わらせた農家は、当日の天候で稲が豊作か凶作かを占っていたそうです。

 

地方によっては、ハンゲという妖怪が徘徊するという言い伝えがあって、この時期に農作業をしないようにという戒めになっているようです。

現在は、農業改革や品種改良が進み、田植えの時期は半夏生の時期よりも早いのが普通です。

 

半夏生の名前の由来は花?どんな植物?

 

半夏生という名前の由来にもなる、半夏は、烏柄杓(からすびしゃく)という薬草を指します。

他にも半夏生と呼ばれる花があります。

 

この半夏と半夏生は全く異なる植物で、薬草である半夏に対し、半夏生は毒草です。

 

半夏生は日本名で「片白草」と呼ばれ、数枚あるうちの一枚の葉だけが白くなることから、半化粧がいつの間にか半夏生となったと言われています。

 


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半夏生にたこを食べる理由は?おすすめの食べ方は?

たこ

 

関西地方では、半夏生にタコを食べる習慣があります。

その理由は、稲の根がタコの足のようにしっかりと張って豊作になりますように、という願いが込められているといわれています。

 

実は、蒸し暑さが強まり疲労が増してくる梅雨のこの時期にタコを食べるのは、栄養面からみて理にかなっています。

タコには、アミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれていますから、疲労回復に効果があるのです。

 

タコの食べ方は、甘露煮、柔らか煮、酢の物、天ぷらなどが作られます。

 

この中でおススメなのは、酢の物です。

簡単に出来ますし、梅雨のジメジメした季節には、さっぱりした酢を使った料理が口に嬉しい事でしょう。

 

たこときゅうりの酢の物の作り方

 

半夏雨とは?どんな俳句があるの?

 

半夏雨とは?

半夏生の頃に降る雨を「半夏雨」といいます。

梅雨の終わりのこの頃は、大雨になることが多く、半夏雨によって起こる洪水のことを「半夏水」といいます。

 

昔は、半夏生は田植えが終わってほっと一息という時でしたから、洪水が起こることは一大事だったはずです。

 

半夏雨や半夏水という言葉は、雨に敏感になっていたから生まれた言葉なのではないでしょうか。

 

半夏雨を季語とした俳句

半夏生は夏(仲夏)の季語ですが、半夏雨は季語ではなく傍題になります。

傍題は、季語の代わりになりますから、半夏雨を使った俳句はたくさんあるようです。

 

いくつかご紹介しましょう。

半夏雨茶どころにして藪どころ  吉田島江   出典:火星

 

・ジーンズの青を濃くして半夏雨  藤井みち子  出典: 沖

 

・出そびれしままに読書の半夏雨  中原敏雄   出典:雨月

 

・鯉の吐く泥のいくばく半夏雨   岡崎るり子  出典:銀化

 

・ころころと蛙の讃歌半夏雨    長沼冨久子  出典:馬醉木

 

半夏生は、農家にとって大事な日だった。

 

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今回は、半夏生の意味や半夏生にまつわる風習などを中心にご紹介しました。

・半夏生は7月2日頃。・かつては半夏生までに田植えを終えるのが目安だった。

・梅雨の終わり頃に当たるので、洪水が起こりやすく半夏水と呼ばれる。

ということが分かりましたね。

 

半夏生を過ぎれば、梅雨明けも間近。

それは、昔も今も変わりません。

 

夏の計画をたてる時の、ちょっとした目安になるのではないでしょうか。