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茅の輪くぐりの意味と由来!時期は神社は?くぐり方や作法は?


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茅の輪(ちのわ)くぐりと言う行事をご存知でしょうか。

 

神社での行事であることは知っていても、どんなことをするのか、またなぜその行事が行われるかまでは詳しくないという方も多いと思います。

 

そこでなぜこの行事が行われることになったのか、由来や茅の輪くぐりをするための正しいやり方について詳しく調べていきたいと思います。

・茅の輪くぐりの意味は?時期はいつ頃?
・茅の輪くぐりが行われる由来は?
・茅の輪くぐりの作法は?正しいくぐり方は?
・茅の輪くぐりが行われる神社は?

 

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茅の輪くぐりの意味は?時期はいつ頃?

茅の輪くぐり 意味

 

茅の輪くぐりの意味は?

神社や宮中行事として罪や穢れを取り去る行事として、年に2回大祓(おおはらい、おおはらえ)というものが行われます。

夏に行われるのが夏越の大祓、年末に行われるのが年越しの大祓というものです。

 

その中で夏越しの大祓のときに茅の輪くぐりをします。

 

それは参道の鳥居やしめ縄を張った結界の中に茅(ちがや)で編んだ直径数mの輪を立て、半年間のうちに溜まった罪や穢れ、病などを落として残りの半年をつつがなく過ごせますようにと願いを込めてくぐることをいいます。

茅はとても成長力の強い草なので、生命を強くする力が宿っているとされいます。また、茅の輪をくぐることは、けがれをはらって清らかな新しい世界へ脱皮することを意味しています。

 

時期はいつ頃?

夏の大祓のときですから6月30日が多くなります。

 

神社によっては7月初旬に行われるところもあります。

 


茅の輪くぐりが行われる由来は?

由来 茅の輪くぐり
この茅の輪くぐりが行われるようになった由来について調べてみました。

 

日本神話が元になっているとか備後国風土記に書いてあるなど諸説ありますが、

昔ある兄弟のところに一夜だけ泊めてほしいとお願いしたところお金持ちの弟のところでは断られて、兄のところでは貧しいながらももてなしてくれたことがありました。

 

その後再び兄のところに訪れた男の人は「私はスサノオノミコトである。もし悪い病気などが流行ったときは茅で輪を作って腰につけておくと病気にかからない」と言う言葉を残していきました。

 

そして疫病が流行ったときに茅の輪で兄とその家族は助かりましたが、弟家族は全滅したと言われています。

 

このことから、茅の輪を腰につけて疫病などから身を護るということが、江戸の初期ころから茅の輪をくぐって悪いことから守ってもらうという行事に変わっていったそうです。

 

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茅の輪くぐりの作法は?正しいくぐり方は?動画入り

茅の輪くぐり 作法

 

茅の輪くぐりの作法は?

茅の輪くぐりはただ輪をくぐり抜ければよいというものではありません。

神事ですのでお作法があります。

 

そこで茅の輪くぐりの正しいくぐり方について説明させていただきます。

1.茅の輪の前に立って軽く礼をして、左足からまたいで左回りに回って元の位置に立ちます。
2.茅の輪の前に立って軽く礼をして、今度は右足からまたいで右回りに回って元の位置に立ちます。
3.茅の輪の前に立って軽く礼をして、左足からまたいで左回りに回って元の位置に立ちます。
4.茅の輪の前に立って軽く礼をして、輪をくぐってご神前の前に行きます。

 

この茅の輪をくぐっているときに神拝詞(となえことば)をいいます。地方や神社によって変わる場合もありますが、大抵のところは下記の通りの神拝詞となります。

 

「祓い給へ(はらいたまへ) 清め給へ(きよめたまへ) 守り給へ(まもりたまへ) 幸え給へ(さきはえたまへ)」

 

または、「みな月の 夏越(なご)しの祓する人は ちとせの命のぶというなり」と唱えると、より効果があるとされています。

茅の輪くぐりの仕方について説明のある動画がありますのでご覧ください。

 

 

茅の輪くぐりでやってはいけないこと

茅の輪くぐりをしていて輪に使われている茅が何となく御利益ありそうだからと言って抜き取ってくる方がいらっしゃるそうです。

 

これはやってはいけないことです。

なぜかといいますと茅の輪をくぐり抜けるときに茅に悪い気を吸い取ってもらっていることになるのです。

 

この茅を持ち帰るということは悪い気を吸い込んだものを持って帰るということになりますので、穢れが家の中に入り込んでしまうからです。

絶対にやめましょう。

 

茅の輪くぐりが行われる神社は?

それでは茅の輪くぐりを行っている神社をご紹介しましょう。

 

関東

神田明神

 

神田明神 関東

 

1300年の長きに渡って江戸東京を見守り続けた神田明神です。

 

茅の輪くぐりは6月30日に午前と午後に行われて、誰でも参加ができるようになっています。

 

神田明神での茅の輪くぐりの時唱えるのは、「水無月(みなつき)の夏越の祓をする人は千歳の命の部というなり」という古歌で、輪をくぐるお作法は同じです。

 

またこの茅の輪くぐりの他に人形(ひとがた)のお祓いがあります。

 

人形のやり方は人形に氏名と年齢を記入して身体の左右中央をなでて、息を3度吹きかけるそうです。

 

大祓初穂料は1,000円で大祓神札、3,000円で大祓神札と茅の輪御守、5,000円で大祓神札と茅の輪御守と神供が授与されます。

 

住所:東京都千代田区外神田2-16-1
連絡先:03-3254-0753

東京大神宮

 

東京大神宮 茅の輪くぐり

 

東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治に建立されました。

 

御祭神は天照大神、豊受大神で東京のお伊勢様として親しまれています。

 

茅の輪くぐりは6月30日午後に夏越の大祓が行われて事前に受付がされています。

 

午後に1回行われますが非常に込み合いますので気をつけてください。

初穂料は1,000円からです。

 

茅の輪くぐりは6月24日~30日の間設置されていますので時間の合うときに茅の輪くぐりをしてはいかがでしょうか。

 

住所:東京都千代田区富士見2-4-1
連絡先:03-3262-3566

 

関西

車折神社(くるまざきじんじゃ)

 

ご祭神は清原頼業公で学業成就はもとより特に「約束を違えないこと」を御守くださる神様としても全国的に信仰のある神社です。

 

茅の輪くぐりは夏越しの祓のある6月30日だけと言う神社が多い中で、この車折神社は6月1日から30日まで茅の輪くぐりが設置されているのです。

 

時間の都合の付きづらい方でも茅の輪くぐりができますので。

ぜひ参拝に訪れてみてください。

 

人形の申し込みも受け付けております。

その際お焚き上げ料として100円お納めします。

 

住所:京都市右京区嵯峨朝日町23
連絡先:075-861-0039
社務所の受付時間:午前9時~午後5時

北野天満宮

 

北野天満宮 菅原道真公

 

菅原道真公を御祭神としておまつりする全国1万2000社の天満宮の総本社です。

 

茅の輪くぐりは6月30日の午後に行われます。

 

住所:京都市上京区馬喰町
連絡先:075-461-0005

※【2018年6月28日】

なお大阪では大阪天満宮や住吉神社などが有名ですが先日の大阪地震があったばかりですので記入を控えさせていただきました。

 

被害に合われた方にはお見舞い申し上げます。

 

茅の輪くぐりで穢れを祓いましょう。

茅の輪くぐり 神社

 

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半年の穢れを祓ってまた年末までの半年を頑張ろうという茅の輪くぐりをご紹介させていただきました。

 

人間は生活をしていると何かしらの穢れや病といったものに悩まされてしまうものです。

 

そこで茅の輪くぐりをして身を清め、また新たな生活を送るという昔からの風習をおこなうために神社に参拝してみてはいかがでしょうか。

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